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入手困難な、ハイテク素材 

先月の後半は2度に渡り、

"Dream"モデルをはじめとした
多くの"AMOOP"ヨガウェアに


使われている素材

”サプレックス & ライクラ”


についてお伝えしてきました。



前回もちらっと書いたのですが、
サプレックスとライクラの混紡生地は、
日本では入手困難

それでも、
このサプレックスとライクラウェアのユーザーの方からは、
この生地を使ったウェアの再来を願う声が強いことから


わたしたちは独自で、生地メーカさん。

もとい、ファイバーメーカさんとコンタクトを取って

 ◎生地の密度(厚み)や
 ◎生地の仕上がり感



それから

 ◎生地の品質

というところまで踏み込んで

サプレックス&ライクラの生地で
ベストな生地をコラボで作り出し、
お届けするに至っています。


実は近年、素材の人気に伴って、世界の生産拠点となっている
東南アジアでは、サプレックス素材を使ったファイバーが
どんどん作られ、生地として使われています。


でも、何を作るときでも一緒だと思いますが

同じ商品でも、その『原料の質』から、『組み立て方(編み方)』
そして『仕上がりとしての品質』などなど、メーカによっても
そのばらつきが大きのが実情で、


一口に「『サプレックス&ライクラ』を使っています。」


と言っても、

生地自体の品質に、違いが出ることは、実際はあるんです。



その点でもわたしたちは、踏み込んできました。


                        

去年の夏、
わたしは開発メンバーを代表して、現地にとび
関係する原料・染色・編みに関連する工場の工程を視察。

品質面での確認と調整を、その後も何度となく重ね
ようやく今年になって、この"Dream"モデルで
サプレックス&ライクラをようやく復活させることができました。



たとえば、原材料のレベルでも、機能性をマックスに出すために
鮮度の高いものを使ってもらっている取扱メーカであるかどうか。

それから生地の染色についても、製造過程でのさまざまな管理調整面
たとえば、温度管理などのチェックにも、かなり時間を要しました。


というのも、ライクラ・ファイバーは
サプレックスに比べて温度にとても敏感な性質を持っています。

染色タイミングを調整することで、いかに機能面での"質"を
落とさないよう、製造の工程面から『品質を作り込む」。

そんなところにも取り組んでいます。





「そこまでする必要、あるの?」

という声も聞こえてきそうですが


それは、できるだけベストな品質で、ユーザーの方の手元に届けたい。

目に見えないところでも、生地として仕上がるまでこだわって
生地を調達して、よりベターなヨガウェアを提供したいという
思いがそうさせているんです。

そして。

それが"AMOOP"たるゆえんだと、わたしたちは考えます。


A M O O P

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クモの糸で出来た織物の上に、横たわってみる 

前回は、"AMOOP"の"Dream"モデルのメイン素材ともなっている

『サプレックス』

について、少しお話しました。


サプレックスはなぜか、日本の繊維メーカさんでは取り扱っていないようで

日本の問屋さんから調達しようとしても、なかなか入手が困難な
先端技術の駆使されたファイバー材。



このサプレックスが『87%』つかわれている

   残りの『13%』

    ↓


    ↓


    ↓


    ↓


    ↓





   『ライクラ』という、ストレッチ素材


『ライクラ』は機能性素材として、
比較的スポーツウェアや下着、などなど。
伸び縮みのする衣類で使われていることも多いことから、
聞いたことがある方、使っている方も沢山いらっしゃると思います。


『ライクラ』
もインビスタさんが、商標を管理している

ストレッチ・ファイバーの王者

とも言われる、伸縮ファイバーです。



インビスタさんによると、


”ライクラ®ファイバーは伸縮性をもつ合成繊維で
優れたストレッチ性と回復性を備えています。
ライクラ®ファイバーは着心地、フィット感、形状保持力、耐久性を高め、
動きやすさを向上させます。これらの効果は、元の長さの7倍まで伸び、
張力がゆるめられると弾性により元の長さに戻るという
ライクラ®ファイバーの特性により得られるものです。”

(参照:lycra.com/jp_jpより)


とあるように、びよ~んと伸びる率がハンパでないのに
しっかり戻ってくれるスグレもの。



ライクラの糸は『まるでクモの糸のように細くて、ストレッチ性がある』
というように、クモの糸にたとえて表現されることがあるんですが

クモの糸で織られた上に、横たわったところを
イメージしてみると。。。なんとも言えない

”心地良さ”

を想像しちゃいます。

(もちろんそのクモの糸の織物には、クモは存在していない状態で
想像して、ではありますが。。。)


ライクラのストレッチ感は、着る人を魅了する心地よさ。

やわらかい着心地感が、ヨガの集中を高めてくれるために

大きく役立っているのです。


A M O O P

綿より早く乾く"Dream"ヨガウェアの素材 

今年4月のある日のこと。

ユニクリエイトの事務所に1本の電話が入りました。

それは、あるフリーのライターからのもので

 「"AMOOP"のサイトにある、
 サプレックスとライクラの『乾燥特性』は
 どこからのデータか?」

という問合せでした。



これこれ↓

supplex_dry.jpg


このライターのかたは、サプレックスについての記事を書く予定だけれども

「なかなか良い資料が見つからずに、こちらにご連絡をしてみました」

とのこと。


この"AMOOP"公式サイトに掲載しているデータはもともと
サプレックスを提供している、インビスタJAPAN
衣料繊維部の広報担当の方からいただいた資料。

サプレックス・ファブリック特徴ともなっている

 ☆ 通気性が良い
 ☆ 形状を保持する
 ☆ 綿より乾きが早い
 ☆ 色あせしにくい


というなかの、「綿より乾きが早い」を表にしたものでした。


ヨガウェアでは、
その自然な風合いの良さや、手触りの柔らかさなどから
『コットン』素材のものは他のヨガウェアのブランドからも
出されていますが


風合い感の良い『コットン』は同時に
お洗濯を何度かしているうちに


 ◆色が落ちてきた とか
 ◆形崩れや、縮みが発生して着れなくなった


それから

 ◆梅雨時期などは乾きにくくて、それゆえ
 ◆臭いがついちゃって気になる・・・


とかいう難点もあわせもつ素材でもあります。

思い当たるふし、ありませんか?



臭いの元は、カビなどの雑菌といいますが
最近は室内干しでも、臭いを抑えてくれる洗剤や柔軟剤も
出されているようですが

『乾きにくい』というのは、『お手入れもしにくい』
というのが、気になったり。。。




ヨギーニからも支持されている素材であるだけに
そのコットン素材の良さはそのままに。

そして、コットンの持つネガティブ面を
補強してつくられた

 ◎お手入れがしやすくて
 ◎手触りがやわらかい


インビスタさんが(というか、もともと開発したのは、デュポンさんらしいですが)
先端技術を駆使して提案する、機能性素材。

それが、サプレックス


"AMOOP"の"Dream"モデルにはこの、
サプレックス(ナイロン)が87%使われています。




余談ですが、
先出のライターさんからのご連絡の際には
このデータがどうしても探し出せず、
お見せすることはできなかったのですが

その後、いろいろと手元の資料を整理しているうちに
出てきたのでした。

(ライターさん。まだ必要でしたら、ご連絡ください。)


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