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つながったから、出来たこと。 

『必要とされる人に、必要とされるものを届けるため』

相談を山形のボランティア団体にもちかけたところ
まで、前回おはなししましたね。


実はその後、逆に彼らから、

「今夜の会議で来週、宮城県の山元町に入る事になりました。

山元町は堤防が決壊しているため立ち入り制限区域。
まだライフラインは全部不通のところです。

もし良ければ、直接お母さん達に渡すチャンスなので
お預かりする事も可能です。


もちろん、今後も仮設住宅や避難所に行く機会があるので、
次回って手もあります。」

という提案があったんです!



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だったら渡りに船!ということで、

早速お願いすることになったのですが、

そして、そこからが早かった・・・(*^.^)ノ


早速、どんなものかを、届けてもらう人たちにも
わかってもらいたいと思って、サンプルウェアを
送ったんです。

実際にどんなものを届けることになるのか、
着てもらうことで、

☆どんな人が必要としているか。
☆どんな人だったら、喜んでもらえるのか。

を、理解してもらえるんじゃないかな、と思って。


しかも、届けていただくウェアをこちらから
ボランティア団体に送ったあとに、
連絡があったのですが、そこには

『思いも一緒に届けてきます』

という、メッセージが入っていたのです。


これこそ、
サイズを確認してもらい
必要な人に、必要なものを届けてもらうという
私たちの思い、が具体化するに至った
原動力になって、そして

第一回目にお伝えしたような、笑顔が思い浮かぶ、
喜こびの声が、うまれる元になりました!



本来なら、わたしたちが現地に足を運んで、
瓦礫撤去などを手伝いながら、
サイズを聞いて、必要な方々に手渡ししたいところを

思いまで一緒に、届けてもらえる
なんて、嬉しすぎたんで ヽ(^ー^)ノ

「あなた方がいてくれたおかげで、私たちの
ウェアだけでなくて、わたしたちの思いまで、
被災者に届けてもらえるなんて、本当にありがとう!」

と、知人に感謝の気持ちを伝えたら。


逆に、

「自分たちばかり気負ってボランティア活動しようと
しても、空回りになっちゃうんです。

でも、支援してくれる会社や団体がいるからこそ、の
わたしたちの支援活動だから、逆にありがとうございます。」

という言葉が返ってきたんです。


たまたま頼まれたことで、受取った支援物資を
だ~っと、被災者に配ることだって、できたでしょう。

それを

『サイズごと』

リクエストを被災者から聞いて、届けて。


『少しでも快適に過ごしてほしい』

という私たちの『思い』までのせて。




実際に、使う被災者の顔が浮かんだのでしょうか。
1人1人の顔を思い浮かべて、そして
そこまで、動いてくれたんだと思うんです。


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そして、被災者が喜んでくれる姿に
一緒になって、喜んでくれて

「喜んでくれるのが一番だよね。
 次の活力につながる!」

と、お互いに喜びのシェアをしたところでした。



そして、もう一つ大きな発見がありました。

それは、心の底から、被災者たちの支援を行い、
利益や見返りを求めずにただ奉仕する姿に触れ、


これこそ

”カルマヨガ”

なんだな、と。

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そしてそこに、その一連の活動に触れた人々に

活力や笑顔がもたらされて、あたらしい出会いと

そして繋がり(=ヨガ)が生まれた、今回の

出来事でした。



末尾になりましたが。

震災で犠牲になられた方々の、ご冥福をお祈り
いたしますと共に、ご本人やご家族・知人の方で
被害にあわれた方々に、心よりお見舞い申し上げます。

被災地が、一日も早く復旧し、
被災された方々が、少しでも早くもとの生活へ戻り、
心の奥底にざっくりと刺さった傷が、少しでも癒されて、
心からの『笑顔』が戻ることを、願ってやみません。

これからも、"AMOOP"では、被災された皆さまの
支援活動を続けていきたいと思います。

Shanti


A M O O P

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必要な人に届くまで 

必要なものを、必要とする人に届けるため。

わたしたちは、あきらめませんでした。




実は、わたしの田舎は山形(宮城県の隣の県)なのですが、

その山形のボランティア団体で活動する知り合いがいたので、

その知人に、相談したんです。


「どうやったら、必要な人に届けられるんだろう?」

と。




彼らは、3月の震災以来、
何度となく、岩手・宮城の各地に足を運び、
支援物資を届けることから始まり、

炊き出し、瓦礫撤去などなど救援活動を行っていることを
以前から聞いていたこともあって、
何か良いアドバイスをもらえるのではないか?
というすがる思いで連絡を取りました。

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"AMOOP"のヨガウェアは、ご存知のように
女性のみのウェアになるため、

◎まず、女性の手に渡ることが必須 です。

そして、

『誰もがきれるか?』

といえば、そうでもなく、幼児や子供、
あるいは超高齢者の方々には着にくいであろうため、
支援物資として受け取っても嬉しくない、
ものになってしまいます。

しかも、AMOOPのヨガパンツの多くは、ウェストラインの
浅いデザインのものが多いこともあり、

ローウェストをはきなれない方には、
もらっても正直ありがた迷惑な代物だも言えます。


これは、今回受け取った方の声を拝見していると

『サイズが合うものがいただけて・・・』

という声があったのを見ても、それを物語っていますよね。

 何もかも流されたから、何もないから、贅沢はいえない。
 いただけるものは、感謝して使おう。

 でも、自分のサイズより、大きかったり小さかったりしていて・・・


ということが、当たり前に繰り返されているのが、

『避難生活』

なんだと思うんです。
 

震災前には、

『自分のサイズに合った、心地良い服』が

ごくごく当たり前に手に入った状態からは、
あまりにもかけ離れた生活で、いかに不自由な生活を
強いられているのかが、想像できますよね。


そんなこともあり、ボランティア団体に
相談をもちかけたのでした。

さらに次回へ続きます。


A M O O P

震災から5ヶ月が過ぎて 

毎年この時期になると、盂蘭盆があり、
また、終戦記念日を思いだし、戦没者を偲ぶのが毎年のことでしたが

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今年はその悼みに、あらたな悼みが重ねられることとなりました。




今日であの『東日本大震災』から5ヶ月。

今もってなお、あの震災で何もかもが流されて壊され、
尊い人命が奪われ、生き残った人たちの心には
拭い去ることのできない、深い傷跡を残しています。



あの、大震災が発生したのが、雪のちらつく3月でした。


まだまだ冬の寒さの厳しい季節、でしたが 時は移り変わり、今はもう夏。



必要になってくるものが、時間の移り変わりと共に変わってくるなか。

わたしたちが、"AMOOP"のウェアを被災者に届けたい
と思うようになったのは、
6月のとあるニュースでの報道がきっかけだったんです。


「今、被災地では、例年にない暑さで、
着るものがなくて、困ってる」と。



ちょうどそれがそのころは、AMOOPの
直営オンラインショップ "Global Yoga Style"で

『暑い夏に、さらっと着れるヨガウェアを、
ヨガだけでなく、もっと使いまわして
快適な夏を過ごしていただこう!』

という想いを込めて
『夏☆割』という割引企画の準備をしていた時期でもありました。


「だったら、被災地の方にも、
 ウェア、使ってもらいたいよね!」


そんな社長の即決即断のもと、
今回のAMOOPの寄贈が進められたのですが、
次に問題になったのは
それをどうやって、『必要な人』に届けることができるか?

ということでした。



さまざまな善意の支援物資が、日本中からだけではなくて
世界各国から届けられるなか、

支援物資が、倉庫などにとどまってしまって
被災地や被災者に届かない、ということを
これまでにも、何度も耳にしていたこともあって、

「この暑い時期に、ウェアを必要としている人に、届けたい。」


『でも、今支援物資を出しても、倉庫に眠ってしまうことに
 なりかねないのではないか。。。』


色んな慈善団体が活動しているけれども、
一体どこにお願いすれば、私たちが被災地に実際に
足を運んで手渡す!ごとく、届けてもらえるんだろう。。。


『必要なものを、それを必要とする人に届ける』

というごく当たり前に大切なことが、
果てしなく大きな困難として
わたしたちの前に、立ちはだかったのでした。

つづく・・・

A M O O P

絶望の淵から、笑顔を探して 

3月11日の東日本大震災から
間もなく5ヶ月が過ぎようとしています。

あの日以来、涙腺がゆるみやすくなったのは、
きっと、私だけではないと思います。

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あの震災の日、神奈川のわたしたちの事務所は
ビルが激しく揺れ、家具やパソコンなどは全て崩れ、
余震の間、外に避難をしていました。

その間、近くの携帯電話のショップにあったテレビに
映し出されたシーンを、外に避難していた人々は
人だかりになり、食い入るように見つめていたんです。

それは、今でも脳裏から離れない。

くり返しくり返し映し出される、宮城の津波のシーン。


白く長く続く津波が、防波堤を突き破って、
橋や車や田んぼ、そして家家を次々にのみこみ、
押し流しでいくあのシーンは

『食べるものも。着るものも、家もみんな
流されて、何もない』

状態へと、そこに住んでいた人々を
次々に巻き込んでいきました。


想像するだけで、胸の締め付けられる思いがして、
ついつい涙腺がゆるんでしまうのは、
決して年をとったせいだけではないと思うんです。


"AMOOP"では、この7月。

宮城県を中心とした避難所や、被災地から
避難している方々に、AMOOPのヨガウェアを
150万円相当分、寄贈いたしました。

不自由な暮らしのなかで、少しでも
涼しく過ごしていただきたい、そんな思いからでした。

見返りを期待して行ったものではありませんでしたが、
それでも、受け取っていただいた方々から
喜びの声をいただいているうちに、

「寄贈してよかった」

という確固とした思いと共に

とてもうれしいきもちで満たされて、
そこには『喜びの連鎖』がおきていたんです。

その喜びを、みなさんにもお伝えしたいと思い、
今回ここで一部を、ご紹介したいと思います。


◆「みんな流されて何もないから、うれしい!
 しかも、上下でいただけるなんて!!」

◆「サイズ合わせていただけるんですか!
 ありがとうございます!」

◆「こんなにいいもの、良いんですか?
 本当に有難うございます。」


それでなくても、不自由な避難生活のなか、
少しでも、被災者の方々に"笑顔"が戻ってくることが
わたしたちの喜びでもあります。


次回は、被災者の方々にたどりつくまでの
紆余曲折について、お伝えします。

A M O O P